- 計画投資相、ダナン自由貿易区設立案説明
- 国会財政予算委員の大半が設立に賛意
- 組織モデルや機能など具体的な規定を要請
政府は5月31日、開会中の国会に南中部沿岸地方ダナン市の開発にかかる特別制度の試行および都市政権モデルに関する国会決議草案を提出し、グエン・チー・ズン計画投資相が内容を説明した。草案には国内で初となる自由貿易区の設立案が盛り込まれている。
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ズン氏によると、現行の法律には自由貿易区に関する規定は存在しないが、既に世界の150余りの国で設立され、投資の誘致や貿易・サービスの発展を図るため、競争力のある制度を試験的に導入している。ベトナムでは輸出加工区や非関税区など小規模の経済モデルを通じて、自由貿易区モデルに慣れてきているという。
政府は欧州や中国、韓国、シンガポールなどで成功している自由貿易区を研究した結果に基づいて、ダナン自由貿易区には生産、港湾ロジスティクス、貿易・サービスの3つの機能を持たせることを提案した。
報告内容を審査した国会財政予算委員会のレ・クアン・マイン委員長は、委員会の大半の委員が自由貿易区の設立に賛意を示したと述べた上で、この問題は経済にとどまらず、国防・安全保障、社会秩序、法律体系にもかかわると指摘し、組織モデルや機能、任務などについて具体的に規定するよう政府に要請した。