9月中旬、ハノイ市内のいくつかのエリアで携帯電話の通話やメッセージサービスの利用ができないという苦情がビナフォン(Vinaphone)に寄せられた。これを受けて電気無線周波数局が調査を行った結果、ビナフォンの不具合はライバルのモビフォン(MobiFone)がリピーターと呼ばれる違法な設備を用いて自社の電波を強めようしていたことが原因だと分かった。
また、ビナフォンは以前にも別のエリアで同様の被害に遭っていたが、その原因は別の携帯通話会社ハノイテレコムがビナフォンに割り当てられている周波数に近い設備を使用していたためだった。専門家によると携帯電話各社にはそれぞれ全く異なった周波数が割り当てられているので、通常の営業活動において複数の会社が同じ周波数を使用することによるトラブルが発生するとは考えられず、トラブルが起こるとすればライバル会社による故意の嫌がらせである可能性が高いという。
しかし、電気無線周波数局はこれまでにおきたトラブルは純粋に知識不足や設備の不備によるものだとして携帯電話会社同士がお互いに営業妨害を行っていることを認めておらず専門家との見解の相違が波紋を呼んでいる。