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ハノイ市文化スポーツ局傘下の文廟・國子監文化科学活動センターは、旅行事業者と協力して企画した「文廟・國子監ナイトツアー」を試験展開すると発表した。これは、観光客の訪問を促すとともに、ハノイ市の観光商品を多様化させ、文廟・國子監の価値向上を目指すべく企画されたもの。
文廟・國子監ナイトツアーでは、幻想的な3Dプロジェクションマッピングを使用。奎文閣(けいぶんかく)エリアでは、伝統音楽のパフォーマンスを行うなど観光客に特別な体験を贈る。同センターは、旅行事業者からのフィードバックを踏まえた上で、ツアー企画を完成させる方針。
文廟・國子監は、1070年に建てられた、孔子をはじめとする儒教の賢人を祀る廟堂で、ベトナムの文化と儒教文化の象徴となっており、ベトナム最古の大学があった場所としても知られる。
文廟には、1442~1779年のレ(黎)朝・マク(莫)朝時代に行われた高級官吏の登用試験である科挙の合格者(進士)の氏名と出身地を刻んだ82の石碑(進士題名碑)があり、これらの石碑は2011年にユネスコの世界記録遺産に登録されている。敷地内にある奎文閣はハノイ市のシンボルの1つとなっている。
なお、文廟・國子監ナイトツアーは、◇ホアロー収容所遺跡ナイトツアー、◇タンロン遺跡ナイトツアー、◇ベトナム文学博物館ナイトツアーに続き、同市4つ目のナイトツアーとなる。