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メコン川に生息する魚を保存したいという考えから、ハノイ市とホーチミン市の高校生3人が、南部メコンデルタ地方カントー市のハウ(Hau)川にあるコンソン(Con Son)島の人々とともに、メコン川に生息する希少な淡水魚の模型を多数展示した「メコン川漁業情報センター(Phong thong tin nghe ca tren song Hau-Piscis Con Son)」を設立した。
友人グループの3人は何度かコンソンを訪れる機会があり、そのうちに、ボンさん夫妻が所有し、メコン川の代表的な魚が多数養殖されている生け簀に興味を持ち、アイデアが生まれた。
高校生らは、生け簀のオーナーとカントー大学講師のサポートのもと、7か月かけてアイデアを形にした。3人は、生け簀の魚400kgの販売を手伝い、家庭教師をするなどして実行資金を稼ぎ、資金が確保できたところでまず模型の設計に着手。ハノイ工業美術大学の学生の支援を得て3D印刷し、本物の魚のような塗装を施した。続いて魚の情報収集を行い、魚15種類の3D模型と、ベトナム語と英語による27種類の説明パネルを制作した。
魚に関する情報のほか、メコンデルタの漁業に使用される特徴的な用具などを展示したこの情報センターは12月25日にオープンし、この地域を訪れた観光客の関心を集めている。