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南中部沿岸地方クアンナム省ホイアン市人民委員会は、世界文化遺産に登録されているホイアン旧市街の入場券について、オムニチャネル(窓口や電子商取引=ECなど複数の販売チャネルを統合したソリューション)を活用した販売システムを2023年1月以降に導入する計画を明らかにした。
計画によると、市は80億VND(約4800万円)余りを投じてシステムを整備する。ホイアン旧市街の入場券は、入場券売り場やスマートPOSレジのほか、OTA(オンライン・トラベル・エージェント:インターネットで取引を行う旅行会社)、B2B(企業間での電子商取引)、B2C(企業と消費者との間の電子商取引)などのチャネルで販売される。
決済方法は、現金や銀行振込のほか、QRコード、電子財布、ペイパル(PayPal)などを用意し、観光客への利便性向上を図る。
観光客は、旧市街にある観光スポットのすべてを見物するパッケージ型の入場券、または観光スポットの一部を見物する選択型の入場券を購入することができるという。
入場券の販売はこれまで手作業で行ってきたため、不正による入場料収入の損失が発生していた。オムニチャネル販売システムを導入することにより、不正防止だけでなく、入場管理の効率化、観光客の顧客体験向上に繋がると期待されている。