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ホーチミン市は、海外からの観光客受け入れ再開試行事業に参画したい意向を表明している。認められれば、12月から実施したい考えだ。
市当局は同事業で以下の4つの対象者をターゲットとする。
◇同事業の対象地域となっている省・市との間を移動する観光客
◇パッケージツアーによる海外からの観光客
◇ビジネスや公務、家族訪問などの目的で帰国する越僑
◇サイゴン国際旅客港から海路で入国する観光客
これまでに観光客受け入れ再開試行事業への参画が認められているのは、◇南中部沿岸地方ダナン市、◇同クアンナム省、◇同カインホア省、◇南部メコンデルタ地方キエンザン省人、◇東北部地方クアンニン省人の5省・市。
観光客に求められる条件としては、◇ワクチン接種証明書(十分なワクチンを接種済みで、入国予定日時点で最後の接種から14日以上経過し、かつ12か月以内にワクチンを接種していること)、または、新型コロナの完治証明書(入国予定日から6か月以内)を有すること、◇出発前の72時間以内に発行されたRT-PCR/RT-LAMP法による新型コロナ検査の陰性証明書を有すること、◇新型コロナをカバーする保険金が5万USD(約570万円)以上の旅行保険に加入することなどが挙げられる。
観光客は入国後、すぐに観光活動に参加することが可能。
市はまず、ヨーロッパ、中東、東南アジア、北東アジア、北米、オセアニアのうち新型コロナが制御されている国々からの観光客を受け入れる。2022年以降に外国人観光客の受け入れ事業を拡大していく。
ホーチミン市における海外からの観光客受け入れ再開試行事業は3期に分けて実施予定。
◇第1期(2021年12月以降):チャーター便、商用便、客船を介したパッケージツアーによる海外からの観光客受け入れ再開。
◇第2期(2022年1月以降):チャーター便、国際線定期便、客船で外国人観光客受け入れ事業を拡大。観光客は最初の目的地で7日間過ごした後、対象範囲内の他の省・市に移動することが可能。
◇第3期(未定):今後の状況にあわせて規模や範囲を制限することなく、海外からの観光客に対する全ての観光活動と観光サービスを再開する。
ホーチミン市は国内最大の観光都市であり、ベトナムの年間外国人訪問者数の50%以上を受け入れていたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、現在は観光業が大きな打撃を受けている。