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東北部地方クアンニン省人民評議会はこのほど、同省の観光名所3か所を年末まで入場無料とする決議を採択した。これは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で甚大な打撃を受けている同省の観光産業の復興に向けた観光刺激策の一環。
対象となる観光名所3か所は、◇国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に登録されているハロン湾、◇ウオンビー市・ドンチエウ町・クアンイエン町にあるベトナム仏教の聖地イエントゥー山遺跡群、◇クアンニン省博物館。
これに先立ち、同省当局は同じく観光刺激策の一環として、同3か所の入場料を平日50%割引、祝日無料としていた。
新型コロナの影響により、2020年通年のハロン湾のチケット売上高は前年比約▲1兆VND(約48億円)減少した。最近はハロン湾を訪れる観光客数が1日あたりわずか30~50人に留まり、2021年のチケット売上高もさらに大きく減少する見込みだ。
4月末に新型コロナの第4波が発生したことを受け、同省でも観光関連サービスを一時停止した。6月8日に再開したものの、現在は省内の観光客のみを受け入れている状況だ。