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南部解放記念日(4月30日)とメーデー(5月1日)に伴う4連休が間近に迫る中、国内旅行・ツアーの需要が急増している。ホーチミン市では、ツアーの予約率が90%に達した旅行会社もある。
TSTツーリスト(TST Tourist)によると、今年の連休の予約は3月に入ってから増加し、多くが家族や企業などの団体旅行の予約だという。同社は4月だけで旅行客3000人に対応しており、5月も2000人分の予約が入っている。
サイゴンツーリスト(Saigontourist)では、今年の夏季の取扱旅行客数を前年より+20%増やす計画。直近の4連休には、フーコック島(南部メコンデルタ地方キエンザン省)やファンティエット市(南中部沿岸地方ビントゥアン省)、ダナン市、フエ市(北中部地方トゥアティエン・フエ省)、西北部地方、東北部地方、南部メコンデルタ地方が人気を博しているという。
同社は南部メコンデルタ地方ドンタップ省のサデックフラワービレッジ(Sadec Flower Village)などの日帰りツアーにも注力しており、ホーチミン市近郊を訪れる日帰りツアー料金は1人69万9000VND(約3300円)からとなっている。
ホテルの予約率も急上昇している。西北部地方ソンラ省のムオンタイン・ホリデー・モックチャウ(Muong Thanh Holiday Moc Chau)では、3月下旬から宿泊客が急増し、5月までの予約率は既に100%に達している。
宿泊需要が急増している一方、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生以前とは異なり、ホテルの多くは宿泊料金を引き上げず、なおかつ2019年と比べて若干低い水準に設定している。
ホーチミン市では、グランドホテルサイゴン(Grand Hotel Saigon)、ホテル・コンチネンタル・サイゴン(Hotel Continental Saigon)、レックスホテル・サイゴン(Rex Hotel Saigon)など多くのホテルが連休中のランチやパーティー、宿泊などのサービス料金を割引する形で需要を刺激している。
なお、航空会社も運航便数を増やしている。ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)と、パシフィック航空(Pacific Airlines)、ベトナムエアサービス社(VASCO)の子会社2社は需要に対応するため、4月28日から5月3日までの期間に通常より+570便(11万7000席)を増やす計画だ。