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北部紅河デルタ地方ニンビン省でこのほど、「国家観光年2021」が開幕した。同省の古都ホアルー特別国家歴史文化遺跡区で開幕式が行われた。
2020年の「国家観光年」の開催地もニンビン省だったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で開幕式をはじめ、ニンビン省の観光をPRする数々のイベントが中止となり、大幅に規模が縮小されてしまった。
これを受けて、同省人民委員会が「国家観光年2021」として改めて開催することを提案し、政府も同意。2021年のテーマは当初予定していた通り「ホアルー・千年の古都(Hoa Lu - Co do ngan nam)」となる。
「国家観光年2021」では、ニンビン省が38件、文化スポーツ観光省が4件、その他27省・市が103件の各種イベントを実施する。
開幕式でブー・ドゥック・ダム副首相は、新型コロナを抑え込んだ地方当局や国民の努力を評価し、観光産業も徐々に回復を見せているとした。ダム副首相は、「海外からの観光客の受け入れ再開に至っていない今、2021年の国家観光年が国内の観光産業の発展に向けた原動力となり、国民が自国の自然や文化をより深く知る機会にもなるだろう」と述べた。
2020年1月にベトナムを訪れた外国人観光客数は前年同月比+32.8%増の200万人近くに達したが、2月以降は新型コロナの影響を受け、通年の外国人観光客数は前年比▲79.5%減の約370万人に落ち込んだ。国内観光客数も前年比▲34.1%減の5600万人に留まり、2020年の観光収入は同▲58.7%減の312兆VND(約1兆4600億円)と大幅に減少した。