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文化、観光、スポーツに関する様々な魅力的な活動を通して観光誘致を目指す「国家観光年2020」が北部紅河デルタ地方ニンビン省で2020年2月に開催される。会期中には、世界の文化遺産・自然遺産の保護に関するセミナーも行われる予定で、現時点で全国16の省・市が参加を表明している。
2020年のテーマは、「Hoa Lu – Co do ngan nam(ホアルー 千年の古都)」。ニンビン省の省都であるニンビン市郊外に位置するホアルーは、中国王朝による支配から脱してベトナム初の王朝を建国した丁朝(ディン朝、Nha Dinh)が都を置いた地で、1010年にタンロン(現在のハノイ)に遷都するまで首都として政治経済の中心として栄えた。
また同省は、ベトナムを代表する景勝地のチャンアン(Trang An)生態観光区を有する。「チャンアンの景観関連遺産」として、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されており、最近では、米レジェンダリー・エンターテインメントが製作する「キングコング:髑髏島の巨人(Kong: Skull Island)」のロケ地となってさらに知名度が上がった。
なお、2018年に同省を訪れた観光客は740万人で、観光収入は3.2兆VND(約147億円)に達した。