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南中部沿岸地方ダナン市のソンチャー半島で、野生のサルの群れが人里へ下りてきてごみ集積場をあさるという問題が起きている。早朝と午後3時頃に、およそ50匹のサルの群れが食べ物を求めて、リンウンごみ集積場へ来てはごみをあさっているという。
集積場はリンウン寺(Chua Linh Ung)の裏にあり、面積は100m2ほどで、自然保護区との境に位置する。サルの群れはごみの中から果物や菓子などの残飯を探し出して食べている。通常ならばサルは火を恐れるが、群れはごみを焼却している時にもやって来て、残飯を貪る間は人間が近づいても微動だにしない。
自然保護区には野生動物に食べ物を与えないように呼び掛ける標識が設置されているが、サルに餌づけする観光客が後を絶たないことが原因とみられている。
専門家らはサルが生体に影響を及ぼす物を口にしたり、ごみをあさることに慣れて自然の中で食べ物を探す本来の習慣を忘れてしまうことを危惧している。また、あさったごみや食べ残しを辺りに放置するため、景観の悪化や環境汚染も懸念されている。
これを受けてソンチャー半島管理委員会は、観光総局にツアー会社に対する注意喚起やリンウン寺周辺地域における監視を要請するとしている。