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ブー・ドゥック・ダム副首相はこのほど、紅河デルタ地方ハイフォン市人民委員会に対して、東北部地方クアンニン省人民委員会及び関連当局と協力し、世界自然遺産ハロン湾の登録範囲をハイフォン市のカットバー群島まで拡張するため、国連教育科学文化機関(ユネスコ)への申請書類を作成・提出するよう指示した。
ハイフォン市の東南に位置するカットバー群島は大小367の島々からなる。このうちカットバー島はハロン湾に浮かぶ1969の島々の中で最も大きな島となっている。同郡島は、2004年にユネスコの生物圏保護区(ユネスコエコパーク)に登録された。同保護区の総面積は2万6241haに上る。
「海の桂林」とも呼ばれるハロン湾は、面積1553km2の湾に顔を出す大小約3000もの奇岩群と、多数の鍾乳洞が美しいベトナムの一大観光地。1994年に世界自然遺産に登録され、2000年には登録範囲が拡張されて、現在は443km2の核心地域(コアゾーン)内の775の奇岩群が世界遺産となっている。
これまでに登録されているベトナムの世界遺産には、◇文化遺産5件(フエの建造物群、ホイアンの古い町並み、ミーソン聖域、タンロン皇城中心区域、胡朝の城塞)、◇自然遺産2件(ハロン湾、フォンニャ・ケバン国立公園)、◇複合遺産1件(チャンアン生態観光区)がある。
ハロン湾については、ベトジョーライフ(VIETJO LIFE)の「世界遺産(1)ハロン湾~長い歴史を秘めた伝説の地~」を参照。