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北中部トゥアティエン・フエ省フエ市内にある各遺跡の入場料が、2015年4月1日より現在のほぼ2倍に値上がりする。これは、24日に開かれた同省人民評議会の臨時会議で承認されたもの。
新たな入場料は下記の通り。なお、ベトナム人・外国人共通の料金となる。
◇王宮:
大人21万VND(約1070円)・子供6万VND(約310円)
◇ミンマン(明命)帝廟、トゥドゥック(嗣徳)帝廟、カイディン(啓定)帝廟:
大人15万VND(約770円)・子供4万VND(約200円)
◇ザーロン(嘉隆)帝廟、ティエウチ(紹治)帝廟、ドンカイン(同慶)帝廟、アンディン宮、南郊壇、フラッグタワー、ホンチェン殿:
大人7万VND(約360円)・子供2万VND(約100円)
現在の各遺跡の入場料は、外国人が4万~10万5000VND(約200~540円)、ベトナム人が3万~7万5000VND(約150~380円)となっている。新料金はそのほぼ2倍となるほか、これまで無料だったフラッグタワーでも入場料が徴収される。今回の値上げの目的は、遺跡の保存・修復にかかる資金を確保することだという。
しかし、この新料金について同省の旅行代理店や観光ガイドは、「不況の中、観光客はフエを訪れても多くの遺跡を見学しなくなっており、旅行業も影響を受けている。入場料の値上げにより観光客の足もますます遠のくだろう。値上げせざるを得ないにしても、上げ過ぎるべきではない」と否定的だ。