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タイ政府はこのほど、ベトナム人のタイ入国査証(ビザ)免除措置に関する新たな規定を公布した。ベトナム人の不法滞在者の急増を理由として、12日から観光を目的とする入国者のみにビザ免除措置を適用することとし、観光以外の目的で入国する場合にはビザが必要となる。この新たな取り締まりに対して、旅行各社から批判の声が上がっている。
旧規定によると、タイに入国する東南アジア10か国の国民はビザ免除で30日間滞在できるとされていた。今回の新たな規定では、観光目的で入国するベトナム人のみがビザ免除となる。なお、ベトナム人のほかカンボジア人も新規定の対象となっている。
タイ政府は、現在のビザ免除措置を悪用して、タイで不法滞在・不法就労に走る者が急増していることから、不法滞在者の削減を図るべく取り締まりの強化を決定したとコメントした。これに対してベトナム国内の旅行各社は、不法滞在阻止のためにビザ規定を厳格化することは非効率的で、タイを訪問するベトナム人観光客数の減少につながりかねないとの懸念を示している。
このほか、在ベトナムタイ王国大使館は、ベトナム人のタイ入国時の手続きに関する注意事項を挙げている。入国時の手続きに必要書類などは下記の通り。
◇個人旅行の場合:往復航空券(空路の場合)、ホテル予約確認書、ツアー日程、滞在期間の費用
◇団体旅行の場合:往復航空券(空路の場合)、旅行者リスト、ツアー日程、タイでのツアー催行会社名