(C)Vietnam plus,dongnai.gov.vn 写真の拡大 |
東南部ドンナイ省のディンクアン郡とタンフー郡にある洞窟群で、このほど調査が行われ、溶岩洞としては東南アジア地域で最長クラスであることが分かった。溶岩洞は、火山の噴火に伴う溶岩の流出によってできる洞窟のこと。14日付ベトナムプラスが報じた。
調査はベトナム熱帯生物学研究所とドイツの洞窟探検クラブ「the Speleoclub Berlin」が合同で実施した。住民らによると、地元では洞窟群の存在は知られていたが、奥が深いためどれだけ続いているのか誰も知らないという。
2013年2月から行われた調査の結果、11の溶岩洞(合計1.8キロメートル)があることが分かった。このうち最も長い洞窟は長さ426メートルで、高さは最大4メートル、幅は最大10メートルあった。洞窟は崩れ落ちた区間の先にさらに続いており、それを含めれば全長は534メートルに達する。
住民によると、雨期になると水が洞窟の半分の高さまで達し、天井にコウモリが住みつくため、地元では「コウモリ洞窟」と呼ばれているという。調査結果は、ドイツのクラブが英語で出版する予定。地元政府は住民らにこの洞窟群を保護するよう呼び掛けている。