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米国のニュース専門放送局CNNが運営する観光情報サイトCNNGo.comはこのほど、「ベトナム魅惑のアンダーグラウンド」と題した特集記事を発表した。この中で、同サイトは「ベトナムの地下に広がる迷宮と楽園は世界のどんな高層ビルよりも魅惑的だ」と評している。2日付ダットベトが報じた。
同サイトがベトナムの地下の迷宮・楽園として紹介したのは下記の観光地。
◇ソンドン洞窟
北中部クアンビン省のフォンニャ・ケバン国立公園に位置する世界最大の洞窟。全長8.5キロメートル以上、幅200メートル、高さは最も高いところで250メートル程。広大な洞窟内部は奇妙な形の鍾乳石や生い茂るジャングル、崩壊した天井部分から差し込む光など、神秘的な絶景が広がっており、「天国(エデン)の洞窟」とも称される。
◇ハロン湾
東北部クアンニン省に位置する。国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が認定する世界遺産。スンソット洞窟やティエンクン鍾乳洞などが有名。昨年には、スイスの「ニューオープンワールドコーポレーション(NOW)」により「世界7大自然奇観」に選ばれた。
◇クチ・トンネル
ホーチミン市クチ郡にある全長200キロメートルの地下トンネル。南ベトナム解放民族戦線によって建設され、対仏・対米抗戦において重要な役割を果たしていた。
◇ビンモック・トンネル
北中部クアンチ省ビンモック村に位置する。ベトナム南部解放戦争の中、民間人が避難するために作られたもので、全長2034メートル、高さ1.75メートル、幅0.9メートル。疎開を拒んだ現地住民がここで生活していた。
◇タンロン遺跡の地下壕
ハノイ市バーディン区に位置する。ユネスコ世界文化遺産に登録されたタンロン遺跡(タンロン城王宮跡)にある地下壕で、政治局などが作戦会議を開いた。
◇ハノイ市メトロポールホテルの地下防空壕跡
ハノイ市ホアンキエム区ゴークエン通りにある5つ星ホテル「ソフィテルレジェンド・メトロポール」の地下で昨年、ホテルにバー建設の土台工事をしていた作業員らによって発見された。面積40平方メートル程。対米戦争が激化していた1972年ごろに掘られたものとみられている。