ホーチミン市1区人民委員会はこのほど、同市中心街の人気観光スポットであるベンタイン市場でのナイトマーケット(夜市)の見直しを同市人民委に提案した。ナイトマーケットは外国人観光客誘致を目的に2002年4月に開始されたが、今では益より害が多く廃止を考えるべき時期に来ているという。
1区人民委のレ・バー・カン書記は「ナイトマーケット用の下水設備がないため、排水は垂れ流し状態。電線も秩序なく張り巡らされて過去に漏電事故からぼや騒ぎが起きている。美観維持の点からみても廃止すべき」と語った。
近所の住民らは「屋台やテーブルが道路を占領していて、もし路地内で火事が起きた場合に消防車が近付けない」、「マーケットが終了する午前2時ごろに片づけの騒音が激しくなり、安眠を妨げられている」、「マーケット準備のため屋台、椅子・テーブル、パラソルなどが午後5~6時ごろに運び込まれる。渋滞や事故を引き起こし危険だ」など不満を並べ立てた。
1区人民委のファム・タイン・キエン副主席は「市の各関連機関はナイトマーケットの廃止に賛成している。今後、マーケットで営業している各業者への具体的な支援策を話し合う予定だ。市人民委が廃止を承認してから実際の廃止までは3カ月の猶予期間を持つことになるだろう」と明らかにした。