(C) znews 写真の拡大 |
(C) znews 写真の拡大 |
ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)ベンタイン駅の警備員であるフイン・ファット・ダットさん(男性・26歳)は、その熱意と思いやりで乗客から愛されている。
「QRコードで改札を通る方は私がご案内します。マスターカードをお持ちの方はあちらの改札をご利用ください」。「皆さん、ゆっくり並んでくださいね。1人ずつスキャンしますからね」。
ホーチミン市1区のベンタイン駅に電車が到着し、乗客が次々とホームに降りてくると、ダットさんはときに拡声器を使って案内を繰り返す。
身長2mで体格も大きいダットさんは、駅の中でまるで「巨人」のように目立つ。そんなダットさんを、通行人は気にせずにはいられない。
ダットさんは、同僚たちと協力しながら何時間にもわたって、ベンタイン駅で乗り降りする膨大な数の乗客の流れをさばいている。
時折、ダットさんと一緒に写真を撮りたいと頼みに来る乗客もおり、冗談でダットさんのことを「アイドル」と呼ぶ人もいる。
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿された写真や動画を通じてダットさんを知ったという人もおり、彼の熱意と思いやりを称賛している。群衆の中でひときわ目立つ男性警備員の姿は、かわいらしい外見と温かい心を持つロボット「ベイマックス」を連想させる。
ダットさんは、インターネット上で突然有名になり、駅でも多くの人に声をかけられるようになってとても嬉しいと話す。「忙しいので、いつでも皆さんとお話ができるわけではありません。業務が落ち着いて、駅も混雑していなければ、余裕を持って交流できます」とダットさん。