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チーさんは毎日ニャチャン市と南中部高原地方ラムドン省ダラット市の区間を走り、外国人観光客の団体を送迎して、7年が過ぎた。
カインホア省のカムラン国際空港で夜遅くまで客を待ち、客を送り届けて帰宅し、3~4時間眠ってからまたすぐに出発して、翌朝のツアーの送迎に間に合うようにダラット市に直行する、ということも多い。
運転手は大変な仕事ではあるものの、この13年間でチーさんが転職したいと思ったことは1度もないという。チーさんは、どんな仕事にもそれぞれの大変さがあり、自分で選んだ大好きな長距離バスの運転手の仕事だからこそ、いつも最善を尽くしているのだと話す。「運転しているときは、自分らしくいられるんです」とチーさん。
フーイエン省トゥイホア市にあるナンモイ観光運輸社の社長であるボー・ゴック・ティンさんは、「この10年ほどの間に私が出会った女性運転手の中で、今も運転手として働いているのはチーさんだけです。それに、彼女はこの仕事を通してキャリアアップもしています」と語る。
ティンさんは、チーさんが16人乗りバスから29人乗りバスに乗り換える際に運転を指導したのだが、チーさんはすぐに運転をマスターし、運転が難しい狭い道も難なくクリアしたのだという。