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「雨が降ろうと風が吹こうと寒かろうと、この仕事は1年中、毎日行います。いつも午前4時に家を出て、7時半ごろに帰宅します」とトゥアンさん。トゥアンさんや同業者たちによると、1か月の収入は300万~400万VND(約1万8300~2万4400円)ほどで、トゥアンさんにとってこの仕事は副収入源となっている。
ソンさん(男性)はこの仕事を20年以上続けている。ソンさんは、毎朝4時20分にディンレー通り17番地に出勤し、7時ごろに仕事を終える。ソンさんによれば、この仕事は高い集中力に加えて、最新の最もホットな情報を読者に迅速に届けるための機敏さも必要だという。
「各所に新聞を配達するために、6時までには仕分けを終わらせなければなりません。もし配達の時間が遅くなれば、ラッシュアワーの渋滞に巻き込まれて大変ですし、小売店も新しい新聞を売ることができなくなってしまいますから」とソンさん。ソンさんは、小売店や公的機関・組織などのすべての配達先に、個別の番号を割り振って管理している。
「10年余り前、紙の新聞は毎号4万~7万部刷られていたので、我々の収入も安定していました。でも今や、発行部数が安定しているのはニャンザン(Nhan Dan=人民)紙やハノイモイ(Hanoimoi=新しいハノイ)紙など一部の新聞社のみで、他社は発行部数を大きく減らしたり、発行を停止したりしています」とソンさんは語る。
リエンさん(女性)は、配達の間違いや漏れのないよう、配達先ごとに慎重にラベルを貼り、梱包していく。リエンさんは、「年を取って、もう若い人ほど記憶力が良くないので、間違えないように配達先ごとに1つ1つラベルを貼らないといけないんです」と話す。
仕分けを終えたハーさん(男性)は、新聞を購読している行政機関に午前7時までに配達すべく、ディンレー通りを急いで出発した。