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またM.K.によると、こうしたホルモン剤はタイやインド、ドイツからハンドキャリーでベトナムに持ち込まれるという。「毎回、仲間たちの紹介でタイに渡って手術を受ける子が商品をベトナムに持ち帰って、皆で分け合うから安く済むの。今はこのタイプのホルモン剤もたくさんあるし、昔と違って安全よ」と付け加えた。
しかし、こうしたホルモン剤を購入しても、専門家から正しい使用方法などを教えてもらえるわけではなく、売り手や経験者に話を聞いてアドバイスを受けるしかない。
リン・ダンさんはこう語る。「暇なときは売り手のところに行って、注射してもらいます。相手が忙しければ、自分で打つこともあります。タイ製のホルモン剤を使い始めて4か月が経ちますが、良い感じです。初めて注射を打った後は、注射したところが腫れ、けいれんや熱の症状が出て怖かったのですが、今は薬に慣れてもう大丈夫です」。
一方、薬剤師のグエン・タイン・ホアイ氏は、「多くの性転換者、または性転換を望んでいる人が、自分でホルモン剤を購入して注射しようとしますが、製造元の不明な薬を使ったり、正しい用法・用量を守らなかったり、薬を扱う際に菌が混入してしまったりすれば、とても危険です。処方箋や医師の経過観察もなく薬を注射すれば、予期せぬ事態が生じるかもしれませんし、用法・用量を誤れば死に至る可能性だってあります」と指摘する。
ホルモン療法は複雑で、生涯にわたって副作用が出るかもしれず、命の危険にさらされる可能性すらある。そのため、ホルモン療法を行っている人々は、定期的に検査を受け、医師のフォローアップを受ける必要があるのだ。
後編に続く