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しかし、ティエンさんの両親は少しも喜ばず、「大学まで出してあげたのに、ごみ拾いの仕事をするなんて!」と平手打ちをしてティエンさんを叱った。
「誰も受け入れてはくれませんでしたよ!それでも私はこの仕事に情熱があったので、両親を説得しようとしました。この仕事を始めた時、私は資源回収の仕事がいまだに昔からのやり方で小規模に行われており、都市の発展の勢いに追いついていないことに気付きました。そのため、チームを編成し、プロ意識を高め、近代化する必要があると考えました」とティエンさん。
そして「ホアおじさんの資源回収」が誕生した。ホアおじさんとは、かつて資源回収の仕事から後にサイゴン・ザーディン・チョロン地区(現在のホーチミン市)に3万戸近くの家を所有したと言われる華僑のベトナム人商人の名前に由来している。
ティエンさんは、自身の会社の商標登録をし、さらに何度か一緒に資源回収に行った仲間2人を集めた。3人ともこのごみの仕事に情熱を持っている。ティエンさんは経営管理専攻で大学を卒業していたが、メンバーの1人であるミン・トゥアンさん(男性・30歳)は情報技術専攻で専門学校を卒業している。
「ティエンさんと同じく、私が卒業後に資源回収の仕事をすると知ると、親戚は皆強く反対しましたよ!でも、この仕事は自分に合っていると感じています。初めは納屋で仕事をしていましたが、ティエンさんに出会い、素晴らしい思想を持っていると感じたので、仲間に入りました」。
「でも、ティエンさんは幸運にもこの仕事を始める前に結婚していますが、私はこの仕事のせいでまだ相手を見つけられていません!『ボーイフレンドは何の仕事をしているの?』と聞いたら『資源収集』と答えが返ってくる、そんなことに耐えられる女性の家族がいるんでしょうか!」とトゥアンさんはユーモアを交えて教えてくれた。