(C) thanhnien, 2013年のティエン・ニャン君(左) 写真の拡大 |
(C) thanhnien, 2011年のティエン・ニャン君(左) 写真の拡大 |
2020年のテトに、ティエン・ニャン君は性器の感覚神経をつなぎ、排尿以外の機能を回復するための大手術を米国で受ける予定だ。
「米国の医師たちが6月16日にティエン・ニャンを診察し、最も適切な手術の方法を議論しているところです。医師たちが話し合っていると、ティエン・ニャンもじっと耳を傾けて、自分の手術のことを全て理解しています。ティエン・ニャンは、心配も恐れもせず、常にはっきりとした情報を求めている、そういう子なんです」とアインさん。
ティエン・ニャン君の物語は広く拡散され、障がいを持った子供たちを助けたいという想いを持った多くの人が、「ティエン・ニャンと友人たち」というサポートプロジェクトを立ち上げた。
「ティエン・ニャンとともに走る」という名のプロジェクトを実施しているハノイ市在住のブイ・フイ・ホアンさんは、資金を集めてティエン・ニャン君と子供たちを支援している。
ホアンさんは6月16日、ハノイ市のリータイトー像の前を出発し、ベトナム縦断マラソンをスタートした。ホアンさんは1日におよそ70kmの距離を走り、支援の必要な子供たちが新たな人生を送れるよう、多くの人に活動に参加してもらうことを目指している。
画家や写真家たちも、資金を集めるために絵画やカメラを競売にかけている。ブイ・ゴック・ハイさんが出品したデジタルカメラ「ライカQ」の新品は、1億VND(約45万9000円)の値がついた。
「皆さんの応援がとても嬉しいです。このプロジェクトがもっと広がり、多くのベトナムの子供たちが生殖器や膀胱、腹部の奇形などの手術を無料で受けられるようになることを願っています」とアインさんは想いを語った。