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2017年7月、長く続いた暴風雨の時期が過ぎると、トゥイさんにようやく飛行のチャンスがやってきた。2か月にわたり自宅で飛行のチャンスを待つしかなかった彼女は、自宅にいる間「また今日もお金を使うだけの無駄な1日を過ごしてしまった」とやきもきして日々を過ごしていた。
「最初の飛行で、私は2人の未経験の先生に割り当てられました。飛行の授業はとても難しく、先生が繰り返し教えてくれても分からず、私は苦境に立たされて自分自身の知識を受け入れる能力すらも疑いました」。
「先生たちにも信頼してもらえず、着陸させてもらえませんでした。私が着陸しようとすると、先生が操縦する始末。私は2か月間の飛行訓練で20回しか自分で着陸できなかったことになっていました。友人たちは何百回だったのに。私はどうしても受け入れられませんでした」。トゥイさんは、毎回の飛行で先生や飛行場の手配に数百USD(100USD=約1万1000円)を費やしていた。
トゥイさんは、学長に直談判することにした。結果、最も優秀な先生に変えてもらうことができた。良い先生のもとで学ぶことができ、自分自身に足りない部分を埋め、すぐにスキルも向上した。1つ目の飛行免許の取得に成功し、続けて同じ先生のもとで別の2つの免許も取得した。
彼女の真面目さが認められ、予定の12か月よりも短い9か月で科目を追えて、手持ちのお金にも余裕を残せた。「9か月で終えられたのは、真面目に頑張ったからであって、私がすごいからではありません。民間航空機の飛行免許を取得したときは、スキルアップのためと感覚を忘れないために1日4回飛行していました」とトゥイさんは語る。