ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

クラブ解散、選手大量解雇、ベトナムサッカー界の現実

2012/12/30 09:43 JST配信
(C) toquoc.vn
(C) toquoc.vn

 国際サッカー連盟(FIFA)が発表した最新のFIFAランキングで、ベトナムは131位となり、東南アジアトップの座を守った。しかし、国内サッカーを取り巻く問題を考えると、この結果に異論を挟まずにはいられない。「ベトナム代表は名ばかりのハリボテ」、他の東南アジア諸国からそう言われてもおかしくない状況だ。

 なお、ベトナムサッカー連盟(VFF)は現在、後任監督の人選を急いでいる。国内監督から選ぶ方針だが、ベトナム人監督体制で臨んで惨敗に終わった今回のAFFカップの教訓から、再び外国人監督の誘致に舵を切るのでは、とも言われている。今年提携したJリーグから日本人監督を招くという案も出ているが、有力候補は先のAFFカップでシンガポールを4度目の東南アジア王者に導いたセルビア人監督、アブラモビッチ氏(63歳)であろう。

 同氏は東南アジアで最も成功した外国人監督の1人として知られている。シンガポール代表を率いた10年間で、同国を3度の東南アジア王者に導いた実績は周辺諸国から高く評価されている。シンガポールサッカー協会との契約が満了すれば、数多くのオファーが同氏のもとに舞い込むものと予想される。既に還暦を超えた同氏は健康上の理由から、より快適な環境で仕事をしたいとコメントしており、契約に漕ぎ着けるにはかなりの好条件を提示する必要があるだろう。

 ある専門家は、「仮に外国人監督を招聘した場合、その監督が標榜するサッカーを具現化するための猶予期間を設けなければならない。すぐに結果を求めるのではなく、長期的な代表チームの強化を考えるならば、東南アジアで豊富な指導経験を持つアブラモビッチ監督は適任と言える」とコメントしている。

 前途多難なベトナムサッカーだが、多くのサッカー後進国がそうであるように、代表チームの人気が国全体のサッカー人気を支えている。その人気に翳りが出ては、サッカー熱そのものを下げることに繋がってしまうため、代表監督の選考は将来の成功を見据えて慎重に行ってほしいものだ。

前へ   1   2   次へ
[BongDa 14:0 20/12/2012 U].  © Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ノートルダム大聖堂にベトコンの旗を掲げた3人のスイス人【前編】 (10:15)

 1969年1月19日、スイス人の若者3人が、フランス・パリのノートルダム大聖堂の高さ100m近い尖塔に登り、ベトナム戦争に抗議して南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)の旗を掲げた。  間もなく開かれるパリ和平...

ホーチミン:中国発のぬいぐるみブラインドボックスがブーム (23日)

 中国発のぬいぐるみ「ベイビー・スリー(Baby Three=娃三歳)」が、ホーチミン市の若者の間でブームになっている。  日曜日の夜7時30分、ホーチミン市ゴーバップ区ファンバンチ(Phan Van Tri)通りでは、中身...

年末年始休暇の最もお得な旅行先、ダラットが4位 アゴダ (23日)

 デジタル旅行プラットフォーム「アゴダ(Agoda)」を運営するアゴダ・カンパニー(Agoda Company、シンガポール)は、年末年始休暇の最もお得な旅行先のランキングを発表した。  これは、9つの分析市場のそれぞ...

ダナン:クリスマス&ニューイヤーフェスティバルを初開催 (23日)

 南中部沿岸地方ダナン市観光局は、2024年12月14日(土)から2025年1月2日(木)にかけて「クリスマス&ニューイヤーフェスティバル2025」を初開催すると発表した。  同イベントは、ロン橋(ドラゴン橋=ドラゴン...

カンボジア国会議事堂新庁舎が落成、ベトナムが寄贈 (22日)

 カンボジア公式訪問を開始したチャン・タイン・マン国会議長は21日、カンボジアの首都プノンペンで、同国のクオン・ソダリー国民議会(下院)議長と会談した。  両議長はこの席で、両議会が緊密に連携して訪...

フエ前国会議長に警告処分、病床のトゥオン元国家主席は処分先送り (22日)

 ベトナム共産党政治局・書記局は20日に開かれた会合で、政治局員・国会共産党連合会書記・国会議長在任中に、汚職防止に関する党規と法律に違反したとして、ブオン・ディン・フエ前国会議長に警告処分を科すこ...

エノテカ、ホーチミン高島屋にワインショップをプレオープン (22日)

 ワインの輸入販売などを手掛けるエノテカ株式会社(東京都港区)は11月25日、ホーチミン市1区のホーチミン高島屋2階に「ワインショップ・エノテカ ホーチミン高島屋店」をプレオープンする。  ラウンジエリア...

住商アグロ、地場農業資材販売会社に出資 (22日)

 住商アグロインターナショナル株式会社(住商アグロ、東京都千代田区)は、ベトナムの農業資材販売会社であるホップチー・インベストメント・コーポレーション(Hop Tri Investment Corporation、ホーチミン市)に...

働きがいのある在ベトナム企業ベスト100、ユニリーバが1位に (22日)

 ベトナム最大の企業管理職向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営するアンファベ(Anphabe)は19日、「働きがいのある在ベトナム企

カマウ省:戦勝遺跡地区を建設、ベトナム戦争の戦闘で勝利の地 (22日)

 南部メコンデルタ地方カマウ省人民委員会は19日、ダムゾイ郡でダムゾイ・カイヌオック・チャーラー(Dam Doi - Cai Nuoc - Cha La)戦勝遺跡地区の起工式を開催した。同省共産党委員会のグエン・ティエン・ハイ書...

ホーチミン:12月運行開始のメトロ1号線、運賃決定 (22日)

 ホーチミン市人民委員会は21日、12月の商業運転開始を予定している都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)の運賃を規定する決定を発表した。  決定によると、運賃は乗車区間の距離によって異...

マレーシア、ベトナムの9か国目の包括的・戦略的パートナー国に (22日)

 21日から23日までの日程でマレーシアを公式訪問中のトー・ラム書記長は21日、最高儀礼に則り盛大に執り行われた歓迎式典の後、アンワル・イブラヒム首相との首脳会談に臨んだ。  両首脳はこの席で、両国間...

チン首相、ドミニカ共和国大統領と会談 FTA交渉を提案 (22日)

 ドミニカ共和国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相は現地時間20日、ルイス・ロドルフォ・アビナデル・コロナ大統領と会談した。  両首脳は、2005年7月7日の外交関係樹立以来、初のハイレベル訪問となる...

ホーチミン:ドンコイ通りの小売スペース賃貸料、世界14番目の高さ (22日)

 米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield=C&W)がこのほど発表した、世界のブランドショップ街の小売スペース賃貸料動向に関する年次調査レポート「世界のメインストリート(...

自宅でヒキガエル肉を調理、児童1人死亡・1人重篤 (22日)

 南中部高原地方総合病院は19日、自宅で調理したヒキガエルの肉と卵を食べた児童2人が中毒を起こしたと発表した。  19日昼、南中部高原地方ダクラク省クロンパック郡に住むY君(11歳)は、自分でヒキガエルの...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved