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―1995年には記念すべきサイゴンコープ1号店がオープンしました。それまでの道のりは長いものでしたか。
オープンに先立ち東南アジア各国のスーパーを見て回り、社員を連れて研修に行きました。1995年には、まだ自信はありませんでしたが開店を決心しました。初めは米国スーパーのフランチャイズとして始めるつもりでしたが、許可が下りなかったため、独自でやることになりました。試験的に始めた店舗は面積800平方メートル程。開店してみると店はお客さんであふれるようになり、私たちは次第に自信をつけて2店舗目、3店舗目と展開し始めました。
―現在サイゴンコープは、国内に多くのスーパーを展開しています。今何か困難に感じていることがありますか。
依然として困難もありますが、だいぶ楽にはなってきました。当初は試行錯誤の中経営していたので、それぞれの店舗のやり方もまちまちでした。そんな中スウェーデンの国営企業連盟の助言のおかげで、コープマートの理念を確立することができました。組織管理や経営についてのマニュアルをつくり、全ての活動がマニュアル通りに行われるようになりました。
―ライバル店と比較して、コープマートが異なる点はどこでしょう。
コープマートは顧客のニーズに応えられる広いネットワークを持っています。また親しみやすさを出すのが私たちのやり方です。高水準で現代的でありながら、伝統的な市場の方式も取り入れ、低所得層から高所得層にまで満足して頂けるようにしています。商品は常に入れ替え、活気のある雰囲気づくりに努めることも大事です。ベトナム人はにぎやかなのを好みますからね。