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- カンボジアから626kgの麻薬を密輸
- 18年~22年に密輸、取引額は87億円
- 元締めのオアイン被告ら27人が死刑
ホーチミン市人民裁判所は27日、隣国カンボジアから計626kgもの麻薬を密輸した犯罪組織のメンバーら35人に有罪判決を下した。被告らは麻薬の密輸・密売・違法所持の罪に問われていた。
このうち、元締めのブー・ホアン・オアイン被告(女・67歳、北部紅河デルタ地方ハイフォン市出身)を含む被告27人に死刑判決が言い渡された。残る6人は終身刑、2人は禁固20年の判決となった。麻薬密輸密売ルートの元締めだったオアイン被告は2022年に逮捕された。
被告らは2019年から2022年までの期間に、カンボジアから各種違法薬物を合わせて626kg密輸し、ハノイ市、ハイフォン市、北部紅河デルタ地方ナムディン省、ホーチミン市および各省・市の近郊で密売。取引額は1兆4000億VND(約87億円)に上った。
オアイン被告は、ベトナムの麻薬密輸・密売業界において「麻薬女王」とも呼べる存在。2006年に逮捕されて同市人民裁判所から死刑判決を受けたが、その後は終身刑に減刑された上に恩赦を受けたため、当時の決定には今も多くの疑問が持たれている。出所後は違法賭博を手配した疑いで2009年に逮捕されており、2011年に違法賭博手配罪で禁固4年の判決を受けていた。