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- 220人に1人がオンライン詐欺の被害に
- 66.2%が個人情報を違法使用されたと回答
- 投資勧誘や機関・組織詐称などが流行手口
公安省傘下の国家サイバーセキュリティ協会(NCA)のレポートによると、2024年におけるベトナムのインターネットユーザーのオンライン詐欺被害額は18兆9000億VND(約1150億円)に上ると推定される。ユーザーの220人に1人がオンライン詐欺の被害に遭った計算になる。
また、ユーザーの66.2%が個人情報を違法に使用されたと回答した。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)や電子商取引(eコマース=EC)プラットフォーム、レストラン、ホテル、スーパーマーケットを利用した際に情報が漏洩したものとみられる。
詐欺師らは、違法な手段で得た個人データと人工知能(AI)などのテクノロジーを組み合わせることによって、被害者を容易に説得し得るフィッシングシナリオを作成できてしまうのが現状だ。
流行している詐欺の手口として、「ハイリターンの投資の勧誘」や「警察や裁判所、税務、銀行などの機関・組織の詐称」、「高額な賞品やプロモーションの発表」などが挙げられる。
詐欺行為を行う際、詐欺師らは標的にスマートフォンなどにマルウェアをインストールさせる形でデバイスを乗っ取ったり、AIやディープフェイク、チャットボットを使って被害者とやり取りして心を許させてから誘導したりする。こうしたハイテクの応用により、多くの被害者は判別がつかなくなり、容易に騙されてしまう。
なお、詐欺被害に遭ったユーザーの89.0%が「家族や友人に相談した」と回答しているものの、「管轄当局に被害を届け出た」と回答したのは45.7%程度に留まった。