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- 1981年に共犯者4人とともに6人を殺害
- 被害者から奪った金品を山分けして逃亡
- 共犯者の2人死刑、1人終身刑、1人死亡
南中部沿岸地方クアンガイ省人民裁判所は12日、43年前に共犯者とともに6人を殺害した後、指名手配されていたファン・タイン・ベト被告(男・71歳)に強盗・殺人罪で死刑の判決を下した。
1975年の南北統一後、特にベトナムがカンプチア救国民族統一戦線と協力して1979年にポル・ポト政権を崩壊させた後、米国や中国からのベトナムに対する制裁が深刻化し、これが誤った経済運営政策と相まって国の経済状況が悪化した。これを背景に、多くの国民が苦境を逃れるべく漁船などの小船に乗って海外へ逃げ出した。
ベト被告は1981年4月、共犯者4人とともに、国境を越えたい人たちを募って金品を奪う計画を立てた。結果、国境越えを希望する未成年者を含む6人がホーチミン市から集まり、被告らはホーチミン市からクアンガイ省に6人を誘い出した。その後、夜間にクアンガイ省ビンソン郡ビンチャウ村(xa Binh Chau, huyen Binh Son)のビーチで銃やクワで6人を殺害し、金品を奪った。
被告らは奪った金品を山分けして逃亡し、ベト被告は事件後43年間も逃亡生活を続けた。同被告は今年1月に南部メコンデルタ地方カイヌオック郡ドンフン村(xa Dong Hung, huyen Cai Nuoc)でクアンガイ省警察によって逮捕された。
共犯者4人はいずれも既に処分を受けており、このうち2人に死刑、残る1人には終身刑が言い渡された。1人は逮捕時に激しく抵抗したため死亡している。