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- 5代目の子孫からハムギー帝の遺品を受領
- 漢字書籍、木製脚付き盆、喫煙パイプ
- ハムギー帝の絵画作品、11月に展示予定
北中部地方トゥアティエン・フエ省のフエ遺跡保存センター(HMCC)と同クアンチ省カムロ郡人民委員会は25日、阮(グエン)朝(1802~1945年)第8代皇帝ハムギー(咸宜)帝(在位:1884~1885年)の5代目の子孫であるアマンディーヌ・ダバット(Amandine Dabat)氏からハムギー帝の遺品を受領した。
遺品は3冊の漢字書籍セット、螺鈿を象嵌した木製の脚付き盆、喫煙パイプの3点で、書籍セットと木製脚付き盆はHMCCに、喫煙パイプはカムロ郡に寄贈された。
HMCCによると、遺品はダバット氏から駐フランス・ベトナム大使館に届けられ、ベトナム美術博物館の職員がフランス出張の際に持ち帰った。その際、1878年ごろに初めて展示され、その後は展示される機会が少なかったハムギー帝の絵画作品も持ち帰った。この作品は、11月にベトナム美術博物館で展示される予定だ。
HMCCの幹部は、ハムギー帝の遺品受領活動は単に遺品の保存というだけでなく、民族の歴史的価値の尊重という点でも非常に重要な意義があると述べた。また、遺品の本国への帰国は、若い世代にとって、祖国を愛したハムギー帝への称賛と理解を深める機会になるとの認識を示した。
ハムギー帝は、フランス植民地時代の1885年にフランスへの武装蜂起を呼びかけたが、その後フランス軍に捕らえられた。1889年にアルジェリアに配流され、1944年に同地で死去した。