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- 令和の米騒動に在日ベトナム人も悲鳴
- スーパーの棚は空っぽの状態が続く
- 米価格が2倍近くに上昇で入手困難
日本各地のスーパーで米の品薄状態が続く中、在日ベトナム人たちはもち米や即席めんで苦境を凌いでいる。日本が深刻な米不足に陥っている背景には、2023年の猛暑による不作の影響や訪日外国人の急増などがある。
千葉県在住の技能実習生T・H・Dさん(北中部地方ゲアン省出身)は、「近くの売り場は米が在庫切れのため、この1週間はもち米でご飯を炊いている。もち米は炊くと乾燥して硬くなってしまい、あまり口に合わないため、野菜やおかずを多めに摂るようにしている。毎日スーパーに立ち寄るようにしているが、米の棚はずっと空っぽのままだ」と話した。
そう語るDさんだったが、22日の夕食時には、とうとうもち米のストックも切れてしまったため、やむを得ず即席めんで急場を凌いだ。見かねた会社の上司が助けを買って出てくれて、多くのスーパーを探したが、やはり米は買えなかった。
同じく米のストックを切らしてしまった大阪府大阪市在住のP・V・Nさんは、「7~8軒回ったが、米は売っていなかった。以前は米10kgが約3600円で売られていたが、今では値段が2倍近くに上昇している。品薄状態も続いているので、入手は至難の業だ」と嘆息した。