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- 交通ルール遵守意識向上や事故防止を目的
- 市内一部の交差点で試験的に実施中
- 秒数表示廃止で交通の秩序に効果あり
ホーチミン市は、交通ルールの遵守意識向上や事故防止を目的として、信号機の秒数表示の廃止を一部の交差点で試験的に実施している。
監視カメラと信号システムが都市交通管制センター(UTMC)と接続され、遠隔操作が可能な交差点で実施されるもので、すでに試験実施を始めていた中心部の交差点3か所に加えて、新たにホーチミン市直轄トゥードゥック市のマイチート(Mai Chi Tho)通り・トーフウ(To Huu)通り交差点でも実施する。
先に試行していた交差点は、◇グエンディンチエウ(Nguyen Dinh Chieu)・チュオンディン(Truong Dinh)通り、◇グエンディンチエウ・バーフエンタインクアン(Ba Huyen Thanh Quan)通り、◇グエンディンチエウ・カックマンタンタム(Cach Mang Thang Tam)通り。
信号が変わるタイミングは交通量や時間帯に応じて調整する。試行期間後、評価を行い、結果を踏まえて市全体に拡大する予定。
UTMCのドアン・バン・タン所長によると、秒数表示を廃止してから、一部地域の交通はより秩序正しくなった。信号が変わるまで残り2~3秒となった際に無理に交差点を通過してしまおうという行為が減ったという。
秒数表示の廃止について、交通、都市、環境に関するコンサルティングサービスを提供する株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル(東京都新宿区)のファン・レ・ビン副駐在員事務所長は、秒数表示は運転手の時間把握や速度調整には役立つものの、信号無視や黄信号での無理な加速、赤信号時に残り数秒となった際に後続車が前の車両を急かす原因にもなるとし、ほとんどの国で秒数表示がない信号が採用されており、秒数表示にはあまり効果がないと述べている。