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- フィリピンからベトナムへ航海中に遭難
- 国境警備隊に引き渡し、健康に問題なし
- エンジンとマストの修理後、航海を継続
南中部沿岸地方クアンガイ省サーフイン国境警備隊は4日、フィリピンからベトナムに向かってヨットで航行中に遭難した米国人男性を保護したと発表した。ベトナムの漁船が漂流しているヨットを発見、救出した。
漁船の船長で漁師のチュオン・カック・フイさん(同省ビンソン郡ビントゥアン村在住)は3日午後3時ごろ、本土から45海里(約83.3km)の沖合で漂流しているヨットで高齢男性が助けを求めているのを発見。ヨットをサーフイン港まで曳航して、国境警備隊に引き渡した。
国境警備隊は男性の健康状態を調べ、問題がないことを確認した後、家族との連絡を助け必需品を提供した。男性は米国籍のクイン・リチャード・アンソニー(Quinn Richard Anthony)さん(75歳)。アンソニーさんによると、4月5日にフィリピンのルソン島からベトナムの南中部沿岸地方カインホア省に向けて、エンジン付き双胴ヨットで出発したが、天候不良のためマストが折れ、エンジンも故障して操縦不能となり、その後漂流状態に陥ったという。
アンソニーさんは、「ベトナムの親切な漁師や当局者に出会って助けてもらえて幸運だった。とても感謝している」と語った。アンソニーさんはヨットでの航海を継続する考えで、現在ヨットのエンジンとマストを修理している。