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- また通園バスで悲劇、置き去り男児が死亡
- 過失致死の疑いで女性教諭を逮捕
- 臨時運転手の送迎時に事故発生
北部紅河デルタ地方タイビン省タイビン市人民検察院は、通園バスの車中に置き去りにされた園児が死亡した事故について、送迎責任者だった第2ホンニュン幼稚園(truong mam non Hong Nhung 2)の女性教諭に逮捕状を発行した。同市警察捜査局の緊急要請に応じた形だ。
園によると、園児の車中置き去り事故が発生したバス(29人乗り)で運転手を務めていたのは、N・V・L氏(男性)。普段送迎を担当している運転手が1週間休暇を取ったため、5月22日から臨時でL氏が送迎バスを運転していた。なお、送迎バスは運送会社と契約して運行していた。
ホンニュン幼稚園は、同市人民委員会の決定に基づき2022年に設立。12クラスの運営と272人の園児受け入れが許可されていた。死亡した園児が通っていたクラスの担任はD・T・N教諭(女性・26歳)とN・T・P教諭(女性・58歳)。送迎担当はP・Q・A教諭(女性)。
園によると、5月29日午前6時20分頃、運転手のL氏とA教諭が各家庭までバスで園児を迎えに行った。この中に車中置き去り事故で死亡した男児T・G・Hちゃんも含まれていた。同日午後5時30分頃、家族がHちゃんを迎えに来たところ、クラスにHちゃんの姿がなかったため、すぐ園の担当者らに報告して園内をくまなく探し回った。その後、バスの中に取り残されていたHちゃんを発見。
運転手がいなかったため、バスのドアをこじ開けてHちゃんを救出して病院に緊急搬送したが、Hちゃんは搬送先の病院で死亡が確認された。
地元メディアの取材に対し、弁護士のホアン・チョン・ザップ氏は、今回の事故は数年前にハノイ市で起きた事故と酷似していると指摘。園児の死は故意ではなく過失によるもので、過失致死事件として立件した捜査当局の判断を支持した。
同氏は、園児をバスから降ろす際、責任を果たさずに全員の降車確認を怠った送迎担当教諭や、園児が登園していないにもかかわらず家族への確認を怠ったクラス担任教諭らに責任の一端があると指摘した。一方、通園バスの運転手に関しては、業務範囲を確認しないことには責任の有無を判断することはできないとした。
なお、過失致死罪に問われた場合、量刑は執行猶予付きで最長禁固3年または実刑による1~5年の禁固刑となっている。