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- 1つ2万VND、20を超えるフレーバーあり
- ハノイ市の観光名所11か所の形のアイス
- 全国の観光名所の形のアイス製造目指す
ホアンキエム湖に建つ「亀の塔」、文廟、ロンビエン橋など、ハノイ市の観光名所をかたどった3Dアイスキャンディが、同市を訪れる若者に人気だ。
この3Dアイスは1つ2万VND(約120円)で、緑茶、ストロベリー、コム(緑のもち米)、バナナなど20を超えるフレーバーがある。かたどられているのは、ホー・チ・ミン廟、市民劇場(オペラハウス)、ロンビエン橋、タンロン城王宮跡(タンロン遺跡)の東河門など11か所だ。
考案したのは、北中部地方トゥアティエン・フエ省出身で、現在はハノイ市で働くリー・ハイ・ホアン・タンさん(男性)。タンさんは、外国を旅行したときに観光名所をかたどったアイスが販売されているのを見て、ベトナムでも、と構想を温めた。外国では1つ7万VND(約420円)程度で販売されているが、ベトナムだと高すぎるため、2万VNDに価格設定した。
原料となるアイスクリームパウダーはイタリアから、粉ミルクはタイから輸入しているほか、南中部高原地方ダクラク省産のカカオパウダーや、東北部地方タイグエン省産の緑茶パウダー、バナナやリンゴといった果物などの国産原料も活用している。
最も難しかったのは「型」の製作で、それぞれの観光地を何度も訪れて、デザインし、試作し、微調整を重ねてようやく現在の商品にたどり着いたという。
4月30日の南部解放記念日と5月1日のメーデーに伴う5連休には、1日数万本が売れたそうで、タンさんは今後、ハノイ市に限らずベトナム全国の観光名所をかたどったアイスを製造し、観光開発に貢献したいとしている。