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- 資金調達で投資家6630人に8.6兆VNDの損害
- 3兆VND回収、被告家族も5.6兆VND納付
- 元会長と次男含む15人に有罪判決
地場系不動産開発大手タンホアンミン(Tan Hoang Minh)傘下の複数の企業が情報を隠匿・詐称し、私募社債発行で投資家から多額の資金を違法に調達した事件に関連し、ハノイ市人民裁判所は27日、タンホアンミン元会長 兼 社長のドー・アイン・ズン被告(男・64歳)を含む15人に有罪判決を下した。
同事件は、ズン被告の指示のもと、タンホアンミン傘下の複数の企業が2021年から2022年にかけて複数回の私募社債発行を行って資金を調達したものの、調達資金は発行書類に記載された資金使途目的に沿って使用されず、6630人の投資家に8兆6000億VND(約520億円)の損害を与えたもの。
捜査中に3兆VND(約183億円)が捜査機関によって回収されたほか、ズン被告の家族が被害克服のためとして5兆6000億VND(約340億円)を当局に納付した。
裁判所は、◇被害克服が徹底されていること、◇捜査に協力的だったこと、◇社会に貢献したこと、◇多くの被害者が情状酌量を求めたことなどを検討した上で、情状酌量の余地があるとして、詐欺・資産横領罪に問われていたズン被告に禁固8年の判決を下した。
ズン被告の次男でタンホアンミン副社長を務めていたドー・ホアン・ベト被告(男・30歳)は禁固3年を言い渡された。タンホアンミンとその会計監査会社の従業員合わせて13人の被告は、執行猶予付き禁固1年6か月~禁固2年6か月の判決だった。