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- ホーチミン証取元トップらが起訴
- FLC不正事件に関与、不正を見ぬふり
- FLC元会長は詐欺罪などで近く出廷
FLCグループ[FLC](FLC Group)と、FLCファロス建設[ROS](FLC Faros)など系列企業における株価操縦・架空増資に関する詐欺事件で、公安省捜査機関は追加捜査を完了し捜査結果を公表した。
追加捜査の結果で、国家証券委員会(SSC)傘下の公開会社監督局およびSSC傘下ベトナム証券保管センター(VSD)の幹部3人、ホーチミン証券取引所(HSX)の幹部4人の計7人が犯行に関与したことが確認され、起訴される見通しとなった。
SSC傘下の幹部3人は、証券活動における虚偽情報の提供および情報隠蔽、HSXの幹部4人は、公務執行上の職権乱用の容疑がそれぞれ持たれている。この中には、HSXのチャン・ダック・シン元会長とレ・ハイ・チャー元社長も含まれている。
今回の事件では、合わせて51人の容疑者が詐欺・資産横領容疑や株価操縦容疑などで近く裁判にかけられる。
同事件は、FLCチン・バン・クエット元会長の指導のもと、ROSが15億VND(約909万円)から4兆3000億VND(約260億円)への架空増資を実施。HSXへの上場を果たし、クエット容疑者らが2016年9月から2022年3月にかけて複数の口座を介し株価操作を繰り返して株価を吊り上げた上で売りさばき、投資家らから3兆6200億VND(約219億円)を騙し取ったというもの。
株式市場の監視役を務めるSSCやHSXの幹部らは、それを認識していたにもかかわらず、見て見ぬふりをしていた。なお、主犯格のクエット元会長は株価操作、詐欺・資産横領の罪で出廷することになっている。