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- 別の患者のX線写真に基づいて手術
- 病院の幹部と医師が本人と家族に直接謝罪
- 入院費・医療費の返金を約束
南中部高原地方ラムドン省総合病院で、別の患者のエックス線写真の結果に基づいて、関係のない患者の手術を行っていたことが分かった。同病院は21日、同省ラムハー郡在住の男性Hさんに別人のエックス線写真を誤って渡していたことを認め、病院の幹部と医師らが近々Hさんの自宅に赴いてHさんと家族に直接謝罪すると明らかにした。
Hさんは20日、地元の医師の勧めに従ってラムドン省総合病院に診察に訪れ、エックス線写真を撮影した。写真を読影した医師らは、Hさんの体内にプラスチック製の管状の物があるのを発見し、手術して取り除く必要があると診断した。
Hさんは以前に腎臓の手術を受けたことがあり、毎年健康診断も受けていたため、「体内に異物があるなんてあり得ない」と驚いたが、医師らの助言に従って手術を受けることに同意した。ところが実際の手術で管状の物がないことが判明。再度エックス線写真を撮ろうとしたところ、画像診断科がHさんに別の患者の写真を渡していたことが分かった。
同病院のレ・バン・ティエン院長は、写真の渡し間違い事故を明らかにし教訓を共有するため、関連部門と協議したと話した。また、Hさんの家族に連絡してHさんの健康状態を確認し、入院費や医療費を返金することを約束した。