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- ハノイ旧市街の250店が犬猫肉食に反対
- 教育が重要、供給制限すれば需要も落ちる
- 毎年500万匹の犬、100万匹の猫が売買
「犬や猫は友達。食べ物ではない。犬肉・猫肉は提供しません」。ハノイ市旧市街の250の飲食店がこうしたポスターを掲示し、犬猫肉食に反対する姿勢を打ち出した。
ハントゥン(Hang Thung)通りでアヒル料理店を営むシエムさん(女性)は、犬猫肉を食べないことを支持する。彼女によると、動物からヒトへの感染症のリスク、それが特に犬猫肉に起因することが多いというのは、科学的にも証明されている。しかし、犬猫肉を好む人々の習慣も簡単には変えられない。教育が重要になるが、供給が制限されれば需要も落ちていくだろうという。「飲食業界で団結して、犬猫肉にノーを打ち出したい」とシエムさんは言う。
フンフンニョー(Phung Hung Nho)通りの飲食店でコックをするティエンさん(男性)は、「犬猫肉は、人々が貧しく、他に食べるものがなかった時代の食べ物。今は様々な選択肢がある。犬猫肉食をやめれば感染症からも逃れられ、何よりペットを守ることができる。すべてのコックが、ベトナムの持続的な食のために変わることの推進役になってほしい」と話した。
動物の福祉に取り組む国際団体の統計によると、ベトナムでは毎年約500万匹の犬と約100万匹の猫が売買され、食肉となっている。
ハノイ市は2018年にも犬猫肉の消費をやめることを呼びかけ、2021年には同市農業農村開発局がハノイ市区部での犬猫肉の売買を禁止することも提案していた。