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- 投資主元社長と元管理委員長に禁固刑
- 防火システム故障認識も対策講じず
- 被告ら賠償金1080億VND支払い
2018年にホーチミン市8区の高層マンション「カリナ・プラザ(Carina Plaza)」で大火災が発生し住民13人が死亡した事故で、同市人民裁判所は22日、同マンションの投資主であるフンタイン建設貿易サービス製造有限会社(Hung Thanh)元社長のグエン・バン・トゥン被告(男・46歳)に禁固6年6か月の判決を下した。
トゥン被告は、同マンションの防火システムが故障していることを認識していたにもかかわらず、修理などの対策を講じなかったとして、消防規定違反罪に問われていた。
同じ罪に問われていた同マンション元管理委員長のグエン・クオック・トゥアン被告(男・38歳)は禁固8年の判決を言い渡された。
フンタイン社は、同マンションに消防設備を十分に設置せず、また設置済みの消防設備についても保守・メンテナンスを行っていなかった。マンション管理委員会はこれを認識していたが、管理委員会としての責任を果たさず、対策を講じなかったため、火災発生時に自動消火装置や避難誘導システムなどが稼動しなかった。
駐車場から火の手が上がり、マンション内に燃え広がったこの火災では、13人が死亡、72人が負傷し、バイク約500台、自動車81台が黒焦げとなった。損失額は1040億VND(約6億0800万円)に上る。
裁判所は、被告らが捜査に積極的に協力したことや、1080億VND(約6億3000万円)の賠償金を支払ったことを踏まえ、情状酌量の余地があるとして比較的軽い刑を下した。