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北中部地方ゲアン省イエンタイン郡を流れるダオ運河に、腐乱し悪臭を放つ豚の死体や生活ごみが漂流している状況に、近隣の住民は不安を感じている。省内でアフリカ豚熱(ASF)が流行していることに加え、運河の水が農業用水として使われているためだ。
同郡農業サービスセンターのグエン・チョン・フオン所長によると、同郡内では8万2000頭余りの豚が肥育されているが、これまでに11の村と町でASFに感染した豚500頭余りが殺処分されている。地元当局は、殺処分後に豚舎などを消毒し、ASFに感染した豚を外部に持ち出さないよう注意を促している。
ゲアン省獣医畜産支局によると、今年1~9月期にASFが64か所、鳥インフルエンザが3か所、狂犬病が10か所で発生している。ダン・バン・ミン支局長は、ASFが各地に広がっている原因は感染が発見された場所の消毒が徹底されていないためだと指摘した。省内の豚の88.8%は小規模農家で肥育されているため、安全措置の適用が困難だという。
同省人民委員会はこのほど各地方当局に緊急公電を送信し、ASFの感染防止策に注力し、隠ぺいや報告の怠慢などの行為が発覚した場合は、厳格に処分するよう指示した。