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ホーチミン市直轄トゥードゥック市アンフー街区にあるマンション「パーム・ハイツ(Palm Heights)」で9月末に行われた中秋節パーティーにて集団食中毒が発生し女児1人が死亡した事故で、パーティーで自社製シュークリームが提供されていたとし、老舗菓子店「ジブラル(Givral)」がシュークリーム生産ラインの停止を決定した。
現在、保健当局がサンプルを採取して検査を実施中。まだ検査結果は出ていないが、ジブラルはシュークリーム生産ラインの稼働を停止させた。地元紙の記者が9日朝に、フーニュアン区ファンシックロン(Phan Xinh Long)通りのジブラル店舗を訪問したところ、通常通り営業していたが、店員はシュークリームの販売については全店舗でストップしていると話した。
集団食中毒が発生したパーティーには、マンションの住民やスタッフ、その子供ら合わせて約200人(大人約50人、子供約150人)が参加。このうち約50人が食中毒で入院し、6歳の女児が死亡した。ジブラルの代表者はプレスリリースの中で、「中秋節の夜にマンションで開かれたパーティーで、自社商品が原因と疑われる集団食中毒が発生した。原因の如何を問わず、事故が起きたことを真摯に受け止め、被害者に対する責任を負いたい」とコメントした。
ジブラルのスタッフは、入院中の被害者のもとを訪問し、励ましの言葉をおくるとともに、治療などでの支援を申し出た。食中毒発生を重く見たジブラルは引き続き、こうした活動を最優先事項としていく方針。ジブラル代表者は、食中毒発生の原因の早期究明に向けて、積極的に保健当局に協力していくとのこと。