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英国・ロンドンで13日、ベトナムで盗難被害に遭ったヒンドゥー教の女神ドゥルガーの銅像がロンドン警視庁から駐英国ベトナム大使館に引き渡された。
女神像は全長約2m、重さ約250kg、7世紀以降の作品で、4本の腕がある。南中部沿岸地方クアンナム省にある世界文化遺産のミーソン聖域から、2008年に盗まれていた。
女神像の返還は、古美術品の違法取引を摘発する米国土安全保障省国土安全保障捜査局(HSI)の長期にわたる捜査と、盗まれた古美術品を元の国に返還するHSIとロンドン警視庁の連携の成果と言える。
グエン・ホアン・ロン駐英国ベトナム大使は、ベトナムの貴重な遺物の返還のために連携した英米当局に感謝の意を表し、このことが両国とベトナムとの関係の深化に寄与することを確信していると述べた。
米司法省は今年6月、東南アジアで盗まれた古美術品の売却益を没収する民事訴訟の結果を公表。被告の家族が、英国に保管されているドゥルガー像の返還に同意したことが分かった。この情報を受けて駐米国ベトナム大使館が駐英国ベトナム大使館に連絡。英当局との協議を経て返還が実現した。