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ホーチミン市のビンザン病院は4日、結合双生児として生まれた「ベトちゃんドクちゃん」の分離手術チームの一員として手術に携わったバン・タン教授が同日午前、自宅で死去したことを発表した。92歳だった。
タン氏は1932年、北中部地方クアンチ省で生まれた。1981年にビンザン病院の副院長に就任し、数千件の困難な手術に携わった。国内外で多くの論文を発表したほか、ベトナム心臓血管・胸部外科協会副会長やベトナム胸腔鏡検査協会会長、外科や腫瘍などの各協会の執行委員会委員などの要職を歴任した。
1988年10月4日にホーチミン市ツーズー産婦人科病院で行われたベトちゃんドクちゃんの分離手術には、チャン・ドン・アー教授やチャン・タイン・チャイ教授らとともに主要メンバーとして参加した。この歴史的な手術の成功により、ベトナムの医療に対する世界の見方が変化するきっかけになった。
タン氏はビンザン病院を定年退職した後も、病院に残って専門的なコンサルティングを行ったり、ファムゴックタック医科大学やホーチミン市医科大学で学生や若手医師らに講義を行ったりするなど、社会に貢献していた。