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弁護士事務所であるファップベト法律有限会社(Cong ty Luat TNHH Phap Viet、ホーチミン市)が違法な手段で債権回収代行業務を行っていた事件で、南部メコンデルタ地方ティエンザン省人民検察院は22日、容疑者111人が起訴されたと明らかにした。
容疑者らは約60の省・市出身で、資産強奪容疑などで捜査を受けている。111人のうち21人が逮捕され、残りは在宅起訴された。容疑者のうち、チャン・バン・チャウ容疑者(男・43歳)とホー・クオック・フン容疑者(男・36歳)の副社長2人が主犯格として特定された。
事件の捜査を担当するティエンザン省警察は、すでに起訴された容疑者を含めた400人以上の関与を確認している。まだ起訴されていない関係者については、引き続き捜査を進めている。
同社は債権回収代行の事業登録をしていないが、複数の商業銀行とファイナンス会社との間で「法律サービス契約」を締結し、債権回収代行業務を行っていた。
債権回収代行業務は3つのレベルに分けて行い、「レベル1」では債務者に電話をかけて罵倒したり脅迫したりしていた。「レベル2」では、債務者に電話をかけて家族などの殺害をほのめかしたり、失業させると脅したり、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で不適切な合成写真を拡散。さらに「レベル3」では、債務者やその家族の自宅、勤務先に棺を運んだり、ガスボンベを設置して爆破すると脅迫したりしていた。
事件の被害者は300万人に上るとされ、同社が被害者から強奪した金額は総額1兆VND(約61億円)に達している。債権回収代行のサービス料金は成功報酬で、回収した債権の金額の25~35%となっていたという。