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アジア動物基金(Animals Asia Foundation=AAF)は10日、ハノイ動物園の年老いたゾウ2頭をゾウの保存と動物保護の精神から自然の森に返すよう、ハノイ市人民委員会とハノイ動物園に提案する文書を送付したことを明らかにした。
文書によると、2頭のゾウは足を固定場所に鎖でつながれているため、檻の中を自由に動き回ることができず、来園者ばかりでなくネット世論にも多くの不満と同情を引き起こしていた。
AAFは、「南中部高原地方ダクラク省におけるゾウ乗りツアーからゾウに優しい観光モデルへの転換技術支援プロジェクト」を通じて、ベトナム政府によるゾウの保存を支援している。そのため、ハノイ動物園の2頭のゾウについても、ゾウの福利改善に支援を求める多くの声が寄せられていた。
AAFは、2頭のゾウの健康状態は優れず、このままでは弱っていくだけだとして、ダクラク省ブオンドン郡のヨックドン国立公園の自然の森に返すことを最善策として推している。同地はAAFがゾウの保存プロジェクトを実施中の場所で、2頭のうち1頭の元の生息地だったという。提案が承認された場合、2頭の移動費用はAAFが負担するとしている。