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ハノイ市のベトドク(越独)友好病院は19日、バールが首を貫通した男性患者を受け入れて、摘出手術に成功したと発表した。
H・V・Pさん(40歳、北部紅河デルタ地方ナムディン省出身)は、作業中につまずいて長さ90cmのバールが首を貫通。重篤な患者を受け入れることになった医師らは、協力して治療法について意見を出し合い、緊急手術を行った。
首を貫通したバールは、ほんの僅かでもずれていたら、頚動脈と頸静脈を切断するという危うい状況。医師らは手術で顎や首の異物を除去するとともに、下顎の骨折や首の裂傷などを治療した。術後の経過はよく、今のところ患者の容態は安定しているという。
なお、ホーチミン市保健局傘下の第115人民病院でも19日未明、鉄格子の剣先部分が額の中央に深々と突き刺さった男性患者を受け入れた。剣先は4cm程、頭蓋骨に突き刺さっていた。
医師らは緊急手術を施して剣先を摘出。脳出血を抑え、折れた骨や破損した脳組織を除去して髄膜を縫合。2時間にわたる手術後、患者は危機的状態を脱して、現在は回復に向かいつつあるという。