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ベトナム電力グループ(Vietnam Electricity=EVN)はこのほど、電力の管理・供給の検査を理由として、同社傘下の国家電力システム調整センター(A0)のグエン・ドゥック・ニン所長を一時停職とした。
同決定は、EVNのチャン・ディン・ニャン社長によって署名され、6月14日に発効した。ただし、ニン所長の停職は違反や処分によるものではなく、あくまでも電力の管理・供給に関する検査のためだという。
商工省は10日から、ファム・ミン・チン首相の指示の下で、2021年1月から2023年6月までの期間におけるEVNの電力の管理・供給について検査を行っている。
国家電力システム調整センターは、電力システムの安全かつ安定した運用を実現すべく、送電から配電までを手掛けている。また、発電所の運転や貯水池の調整も担当している。
6月に入ってから、北部の各地では電力不足により停電が相次ぎ、深刻な問題となっている。全国における5月の1日あたりの平均電力消費量は8億2000万kWhに達し、4月と比べて+20%以上増加した。ハノイ市だけでも5月の1日あたりの平均電力消費量は7540万kWhとなり、4月と比べて+22.5%増加した。
さらに、降雨量不足により貯水ダムの水位が低下し、水力発電量も減少している。