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北部紅河デルタ地方バクニン省では複数の工業団地で輪番停電が行われており、生産活動に影響が出ている。電力当局は、猛暑による電力需要の急増と発電所の出力不足が原因と説明している。
バクニン電力社調整センターは4日、省内の各工業団地に輪番停電の実施を通知した。イエンフォン、ダイドンホアンソン、タンホンの各工業団地は5日午前5時から翌6日午前5時まで、ティエンソン、クエボー、クエボー拡張区の各工業団地は5日午前8時から翌6日午前8時まで停電になった。
イエンフォン工業団地に入居するある機械部品製造会社は、発電機を使って一部の機械を動かした。納期に間に合わなくなる恐れがあるためだという。同工業団地の食品加工会社は、冷凍庫の電源を確保するため、発電機11台を賃借した。リース料と燃料代が負担になる。
ベトナム電力グループ(Vietnam Electricity=EVN)が最近政府に提出した電力供給状況報告書によると、北部では8000MWの出力が不足する可能性があり、事前に予測されていた5000MWの不足を大きく上回る。EVNの国家電力調整センター(NLDC)は、この電力不足は「非常事態」に相当するとしている。