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5日に香港で開かれた国際競売会社サザビーズ(Sotheby’s)のアジア進出50周年記念オークションで、ベトナム人画家レ・フォー(1907~2001年)が描いた作品「庭園の家族(La famille dans le jardin)」が237万USD(約3億1200万円)で落札された。ベトナム人画家の作品としては、マイ・チュン・トゥー(1906~1980年)の「フオンの肖像(Portrait of Mademoiselle Phuong)」の310万USD(約4億0900万円)に次ぐ高値となった。
在ベトナム・サザビーズの代表エース・レ(Ace Le)氏によると、「庭園の家族」は縦91.3cm、横61.5cmで、レ・フォーの子息アラン・レ・キム(Alain Le Kim)氏の証明書付き。レ・フォーがフランスに移住した翌年の1938年ごろの作品だという。
絵画研究者のゴ・キム・コイ氏は、この作品のオリジナリティーは際立ったアジア的特徴にあるとし、「レ・フォーは女性と東アジアの空間を描写する際、やさしさに忠実だった。それが欧州での成功をもたらした」と語った。
レ・フォーは「フランスのベトナム人画家」と呼ばれ、マイ・チュン・トゥーやレ・ティ・ルウ、ブー・カオ・ダムと並ぶベトナム人著名画家の1人だった。レ・フォーの作品は、2022年4月にサザビーズ香港で行われたオークションで、「庭園の人物(Figures in a garden)」が229万USD(約3億0200万円)で落札されている。